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母乳のヒミツ

乳児にもお母さんにも大切な成分「DHA」

乳児の主要なエネルギー源となる母乳中の脂質を構成する脂肪酸。その中でも大切なのがDHA(ドコサヘキサエン酸)です。
DHAは、脳や網膜などの神経組織の器官形成や発達に大切な成分です。しかし、新生児ではDHAを体内で合成する能力が低いことから、供給源となる母乳中のDHAは大変重要な役割を担っていると考えられています。

DHAは、イワシ、アジ、サバ、サケ、ニシン、カツオ、マグロなどに多く含まれていますが、これら魚介類の摂取が少ないお母さんの母乳ではDHAの割合が低くなることもわかっています。
食卓で魚介類を摂取する機会が減っているといわれる現代、授乳期のお母さんは積極的な摂取を心がけていただきたいところです。

さて、実はこのDHA、授乳期だけでなく妊娠期のお母さんにも大切な成分なんです。

国際連合食糧農業機関(FAQ)の専門家会議の報告書「Fats and fatty acids in nutrition」では、出産前の妊娠後期にDHAなどのn-3系の高度不飽和脂肪酸を摂取することで、
①乳児の認知機能の改善
②在胎週数を僅かに伸ばし、低出生体重児を減らす
③妊娠期のうつ病予防
などの効果と密接な関係があると報告されており、妊娠期と授乳期はDHAを200mg/日以上摂取することを推奨しています。

このようにDHAは、赤ちゃんだけでなくお母さんにも大切な成分なんです。

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