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母乳のヒミツ

夜になると母乳も変わる!?母乳成分と睡眠・覚醒リズムの関係

年明けとともに冬も本格化しましたが、日が暮れる時刻は少しずつ遅くなりましたね。

ところで、赤ちゃんにとって昼と夜の生活リズムって、成長・発達にとても大切なんです。母乳は、そんな赤ちゃんの睡眠・覚醒リズムの形成にも関与しているってご存知でしたか?

実は1日の内での母乳中の成分の変化を調べてみると、夜に多い成分と、夜に少ない成分があることが分かりました。

夜に多いのはメラトニンとピリミジンヌクレオチドという成分。一方、夜に少ない成分は脂質とタウリン。

メラトニンは睡眠を調節する成分で、昼と夜では最大35倍もの濃度差があるんです。就寝時刻が遅いお母さんほど夜間の母乳中メラトニン濃度があまり高くないという結果が出ました。またピリミジンヌクレオチドは代謝の過程で睡眠促進物質に変化するため、これらの成分が夜間に少ないと、赤ちゃんの夜間の睡眠に影響すると考えられるため、お母さんの生活習慣も気をつけたいところです。

では脂質とタウリンはどうでしょう。

赤ちゃんの成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。夜間に母乳の脂質が少ないことは、その成長ホルモンの分泌を促進する作用があり、夜間の覚醒回数も少なくなることとの関連も考察されています。

一方タウリンは昼間に多く、光の刺激に対する網膜機能の維持・発達に重要な成分。ですから夜に少なく、光にさらされる昼間に母乳を通じてより多く赤ちゃんに供給されることは理にかなっているわけです。

授乳中のお母さんが生活習慣を整えることも、赤ちゃんの睡眠・覚醒リズムの発達のためには大切なことなんですね。

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