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母乳のヒミツ

ジュラ紀の授乳はどうやっていた?

今年の夏は、各地で恐竜博やダイナミックな動きを見せる恐竜ライブ、楽しい恐竜イベント等も開催が予定され、ちょっとした恐竜サマーになりそう。楽しみにされている方もいらっしゃるのでは?

ところで、恐竜って母乳で育てる?いやいや卵から生まれるイメージですよね。
でも、実は今日の授乳行動をさかのぼってみると、原始的にはその卵の湿度を維持する役割が発達したものであるという説があるんです。

どういうことかというと…
多くの恐竜は爬虫類と考えられていますが、恐竜が生息していたジュラ紀を含む中生代(2億5000万年~6500万年前)に生息していた哺乳類の祖先は、なんと仔を卵で産んでいたんです。
しかしこの卵は殻が薄く、温めている間に卵の水分が蒸発してしまうという問題がありました。
そこで卵を温めている部分の皮膚から水分を分泌し、卵の水分蒸発を防いでいたと言われています。また、水が存在することで菌が増殖する危険があるため、水分と一緒にリゾチームなどの抗菌成分を分泌していたことがわかっています。この皮膚から分泌していた抗菌成分を含む液体に、栄養成分などが含まれるようになり、長い進化の過程で母乳という形に変化したと言われているんですよ。
現代、オーストラリア大陸に棲息するカモノハシとハリモグラは哺乳類に分類されますが、卵を産み、皮膚からしみだす母乳を飲ませるんです。1億年前の育児をずーっと続けてきたのかもしれませんね。

恐竜と母乳の意外な接点…ちょっと恐竜が身近に感じられたのでは?

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