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母乳のヒミツ

母乳の浸透圧って?

「浸透圧」って学生時代に生物等の授業で習った記憶があるという方もいると思います。また、ビーンスタークポカリスエット等のイオン飲料関連で耳にしたことがある方もいるかもしれませんね。この「浸透圧」、生物の細胞の働きで重要な役割を果たしているんです。

半透膜を挟んで濃度の異なる2つの液体を置くと、濃度の低い溶液が、濃度の高い溶液へ移動し、濃度を一定に保とうとします。この現象を浸透といい、この時に生じる圧力を浸透圧と呼びます。
半透膜とは水分子が通ることのできる程度の穴があいている膜のことです。細胞を囲む細胞膜も一種の半透膜と考えることができます。浸透のわかりやすい例では、野菜の漬物をつくるときに野菜の水分が減るのも浸透現象が関係しています。

さて、この浸透圧ですが、赤ちゃんが栄養を吸収するためにはとても重要で、例えば赤ちゃんに浸透圧が高いミルクを与えると腸管粘膜に損傷を与えたり、血液の浸透圧が上昇して生理機能のバランスが崩れることがあります。

浸透圧は、液体の固形濃度に強く影響されるため、乳児用調製粉乳(粉ミルク)では調乳濃度が非常に重要となります。
一方、母乳は赤ちゃんの消化吸収能と代謝機能に負担をかけずに必要な栄養素が供給できる濃度でちゃんと分泌されます。
そのため、現在市販されている健常児用のミルクは濃度と浸透圧を母乳に近づけているんです。

母乳って知れば知るほど神秘的ですね。

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