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母乳のヒミツ

実は乳児期の腸内に最も多いビフィズス菌

ヨーグルトをはじめ私たちの生活の中でもすっかりその名称が定着しているビフィズス菌。

実はヒトの体の中では、一生のうちで乳児期の腸内から検出されるビフィズス菌が最も多いことがわかっているんです。



生まれたばかりの赤ちゃんの腸内はほぼ無菌の状態ですが、生後すぐに様々な細菌が腸内に定着し始めます。母乳やミルクを飲み始めると腸内細菌叢は大きく変化しはじめ、生後23日頃から一気にビフィズス菌が増殖し、生後1週間頃には腸内細菌叢の中で最も優勢になります。


乳児の腸内に住む主なビフィズス菌には、感染症の発症率を抑えたり、アレルギーの症状を緩和させるなどの効果があるといわれています。

そしてこのビフィズス菌を増やすために利用されるのが母乳オリゴ糖。母乳オリゴ糖はビフィズス菌の大好物なんです。

乳児期に多く検出されるビフィズス菌は、母乳オリゴ糖を分解し、効率的に利用するための酵素やトランスポーターなど特別な仕組みを持っています。大腸菌やウエルシュ菌などのいわゆる悪玉菌はこのような仕組みを持っていないため、母乳オリゴ糖はビフィズス菌を通してこれら悪玉菌を相対的に減らす役割を担ってくれるというわけです。

 

ちなみに、ビフィズス菌を増殖させる効果のあるガラクトシルラクトースなどの母乳中に存在するオリゴ糖が含まれているミルクや、ビフィズス菌を調乳液に添加する食品も販売され、便性の改善、感染症や下痢のリスクの低減などの効果も報告されています。

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