首のすわりや視覚、聴覚などの赤ちゃんの発達をチェック

3～4か月健診の時期です。身長、体重の他、首のすわりや視覚、聴覚などの発達をチェックしてもらいます。この時期に首がすわる赤ちゃんが多いのですが個人差があり、発育がゆっくりな子は4～5か月頃からすわります。
眠っていない時間もだいぶ長くなり、表情も豊かになります。機嫌がいい時は、赤ちゃんがじっと自分の手を見つめていることがあります。それは「自分」という存在に気づき始めたサイン。見つめたり、舐めたりなどして自分の身体を確かめているのです。
この時期には自分の前にあるものは１８０度、目で追いかけるようになります。赤ちゃんの身体を少し起こしてあげると、ママやパパが動く姿を一生懸命、目で追いかけます。この行為はその後、ママやパパを声に出して「呼ぶ」という行為につながっていきます。

赤ちゃんが手を口や顔に持ってきて吸うような形で口を動かしたり、体を動かしたりし始めたら、それは赤ちゃんが空腹を感じているサインかもしれません。口を動かすだけではなく、舌を出したり声を出したりもします。じつは、泣くのはお腹が空いてだいぶ経ってからなので、その前に赤ちゃんがこういった動きをしたら、まず母乳を与えてみてもいいでしょう。

授乳の間隔もこの時期になると整ってきます。赤ちゃんも飲み方が上達し、一度にたくさん飲めるようになります。赤ちゃんによっては満腹という感覚が発達し、飲む量が減る場合もありますが、機嫌が良いなら問題ないと考えていいでしょう。もし、赤ちゃんの体重がちゃんと増えているか不安に思うのであれば、母乳育児相談を行っている助産師などの専門家に、赤ちゃんが上手く母乳を飲めているか、母乳がどのくらい出ているのか、ミルクをどのタイミングでどのくらい足すのかなど相談してみましょう。

産後2か月以降くらいから月経が再開するママもいます。たいていは、授乳中のママよりも、ミルク育児のママの方が早く再開するのですが、授乳中のママもおよそ5人に1人が産後10週頃から月経が再開します。産後に月経が来ていなくても、月経は排卵があってから2週間後に始まるので、排卵のタイミングが合うと妊娠する可能性もあることを知っておきましょう。

また、完全母乳であっても女性ホルモンの影響で無排卵性の月経のような不正出血が出ることもあります。その他にも子宮からの出血ではなく、お産による裂傷を縫合した腟や会陰などの部分に「肉芽」ができ、そこから出血することもあります。

悪露がなくなったように思っていても時間が経って出血が見られることもあります。恐らく、わずかに子宮内に残っていた胎盤や羊膜などが出てきていると思われます。これは子宮筋腫のある人、子宮内膜ポリープや子宮奇形のある人などによく見られる現象です。いずれも不正出血があるママは産婦人科医に早めに相談しましょう。

子宮は産後6～8週間で妊娠前の大きさに戻りますが、なかなか戻らないなら「子宮復古不全」の可能性もあります。子宮内に胎盤が残っていたり、子宮内に細菌感染や子宮筋腫などがあったりすることが原因です。臭いのあるおりものや腹痛がある場合は要注意です。