頭からお尻までの長さ(CRL)の発育曲線
頭の横幅(BPD)の発育曲線
大腿骨の長さ(FL)の発育曲線
お腹の周囲の長さ(AC)の発育曲線
推定児体重(EFW)の発育曲線
マタニティライフも折り返し♡妊娠5か月の変化と過ごし方
妊娠5か月(妊娠16~19週)に入り、妊娠生活も折り返しです。この時期は胎盤が完成し、安定期と言われています。妊娠後期ほどおなかも大きくなっていないので、どこかへ出かけるにも良い時期です。
ただ、ママの身体は、ホルモンの影響で皮下組織に水分を溜め込みやすくなり、主に下半身がむくみやすくなります。マッサージなどで循環しやすくしましょう。
戌の日に神社にお参りして安産を祈願する「戌の日の安産祈願(帯祝い)」は、妊娠5か月が特に良いとされています。
実家に戻って里帰り出産を検討しているママは、受け入れ先の病院を探しておきましょう。妊娠20週までに必ず予約を。それ以降は受け入れてもらえない可能性があります。里帰り出産だけでなく、転院を希望する人も同様です。
妊娠16週の変化
この頃の子宮の大きさは「大人の頭」くらいになり、体重が目に見えて増え始めます。
赤ちゃんはこの時期、脳(運動機能の中枢を司る前頭葉という部分)が発達するため、動きが活発になります。
赤ちゃんの心臓はまだ発達段階ですが、1日に約20リットル以上の血液循環を行います。手には、爪が生えてきます。
母乳の生産に必要なホルモンが、胎盤で生産され始めます。
ママの胸は相変わらずぱんぱんに張り、絞ると黄色い乳汁が出ることもあるでしょう。
妊娠15週のところでも書きましたが、これはホルモンの影響で乳腺にたまった液体が漏れ出したもの。母乳ではないので安心してください。
下着が濡れるのが気になる人は、授乳時に使う母乳パッドなどを使ってカバーしておきましょう。
おなかが大きくなるにつれて妊娠線が出来始める時期です。妊娠線とは、皮膚がひび割れたような線が出来てしまう妊娠特有のトラブル。できてしまうと戻らないので、皮膚を柔らかくするためにクリームなどを塗って予防しましょう。
妊娠17週の変化
恥骨から子宮底までの子宮のサイズは前の週からプラス1cmほどで、約14~16cm。これから妊娠後期まで、週に約1cmのスピードで子宮は大きくなっていきます。
超音波エコー検査のときに、赤ちゃんの骨が見えるようになります。
肺の大部分の組織ができあがりますが、まだ呼吸はできません。
手足の指の腹には、指紋のもととなる皮膚隆起が作られます。
赤ちゃんの発育が目覚ましい時期ですので、赤ちゃんの身体を作る材料である栄養分を十分に摂るようにしましょう。
ママの心臓は妊娠前に比べ約4割増しで動くようになります。全身を循環する血液量は急速に増加しますが、赤血球は急には増えないため、相対的に妊婦は貧血になりやすくなります。ママの貧血予防のために、鉄分を含んだ食品をたっぷり摂りましょう。鉄の吸収にはビタミンCやたんぱく質が必要不可欠です。サプリメントなどを使って、吸収率を上げて乗り切ってください。
妊娠18週の変化
赤ちゃんに髪の毛が生え始めます。
また、赤ちゃんの細胞や皮膚などを守る胎脂(たいし)が作られ始めます。
産毛は胎脂を維持することにも役立ちます。
この頃の子宮のサイズは約17cm。
妊娠初期から、ちょっとしたことで息切れしたりといった変化が起こっていたことと思いますが、この時期は特にだるくなったり、疲れやすくなったりします。これは、赤ちゃんの急激な成長に伴い、ママの心臓や腎臓に負担がかかるようになるため。
辛いと思ったら無理をせず、ゆっくり休んでくださいね。
妊娠19週の変化
この頃の赤ちゃんは、かなり頭でっかちです。赤ちゃんの頭の幅は約4.5cm、体重は約250gとなります。
皮下脂肪がついてふっくらし始め、産毛や、髪の毛やまつ毛、眉毛、指紋までできてきます。腎臓と膀胱は、ほとんど完成します。
いよいよおなかが目立ち始め、ママの身体が重くなってくる頃です。
また、出産に備えて骨盤の骨の関節がさらに緩み、腰に痛みを感じやすくなります。人によっては恥骨の痛みを訴える人もいます。
この腰痛を防ぐには、筋力を上げることが大事です。
妊娠していると運動するのが難しいものですが、安定期に入れば運動もできるので、ウォーキングやスイミングなどを試してみましょう。ただし、運動を始める前には必ず主治医に確認を。子宮頸管の長さによってはNGを出される場合もあります。
初産婦は、この頃から「腸がグルグル動くような感じ」「おなかの中でガスがモゴモゴ動いた感じ」「何かがピクッと動いた」など胎動をはっきりと感じるようになります。
赤ちゃんが動いたのを自分で感じると、なんともいえない嬉しさがこみ上げてくるものです。そのときのママの気持ちも、ぜひ記録に残しておきましょう。よい思い出になりますよ。
赤ちゃんをおなかに授かってから2歳までの1000日間は生涯の健康に深く関係していると言われています。
私たちは、この大切な1000日間を「すこやかな1000日」と呼んでいます。
お子さま一人一人の「すこやかな1000日」にお役立ていただけるよう「すこやかな1000日」コンテンツをお届けいたします。
妊娠期
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