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妊娠初期1~4か月
妊娠1か月 1~3週

いつから妊娠?気をつけることは?妊娠超初期の1か月の過ごし方

よく「十月十日」なんて言葉が使われますが、多くの人の妊娠期間は約40週ほど。ただしここで間違われやすいのが妊娠週数のスタート日です。受精卵が着床した日ではなく、着床する直前の生理開始日からが妊娠のスタート。ここから妊娠13週までを「妊娠初期」と呼びます。

少しずつ変化していく肉体に、多くのママたちが動揺したり、不安になったりする時期でもあります。この時期、どんなことに気をつけながら過ごせばよいのでしょうか?

1週

妊娠1週の変化

まだ着床する前の、生理が終わったばかりの時期。
着床した直前の月経(最終月経)開始日を妊娠0週0日として数えますので、この時期が1週間目となります。最終月経から2週間後くらいに排卵が起こり、精子と出会って受精し、着床が起こるので、当然ながらこの時期は妊娠しているとは言えず、自覚もないことでしょう。

生理後1週~2週ころが妊娠チャンス

生理直後のこの時期~2週までが、女性にとって最も妊娠しやすい時期です。

精子の寿命は平均2~6日。
月経周期にもよりますが、月経開始日から11~16日頃が排卵日となります。
そして、排卵日約3日前~1日後が妊娠確率が高くなる時期です。
お子さんが欲しいと考えている人は、この時期にタイミングを合わせてみてください。

2週

妊娠2週の変化

このタイミングで精子と卵子が出会うと、受精卵が作られます。
排卵によって卵巣から放出された1個の卵子が、卵管の先端近くで1個の精子と結合(受精)し、1個の受精卵になります。そして受精卵は卵管の中で細胞分裂を繰り返しながら、子宮に移動していきます。

子宮が妊娠のために準備を始める

受精卵(赤ちゃん)が子宮に到達し着床するのは、受精から約1週間後です。
この間に子宮の中では、受精卵に必要な栄養を供給するため、子宮内膜が準備を始めます。
しかしママの体には、まだ明らかな変化はありません。

3週

妊娠3週の変化

子宮に到達した受精卵が、子宮粘膜に着床し妊娠が成立します。
着床した受精卵は「胎芽(たいが)」と呼ばれますが、これは妊娠8週未満の赤ちゃんに使われる言葉です。妊娠8週以降は「胎児」となります。

このときの子宮はまだまだ小さくて非妊娠時と同じくらいの「鶏卵」サイズですが、赤ちゃんに栄養を与える「卵黄のう」や、赤ちゃんが育つ空間となる「羊膜腔(ようまくこう)」、「絨毛膜(じゅうもうまく)」などの初期構造が形成されます。

出血したり、風邪のような不調が出る人も

子宮の中では、胎盤、臍帯(へその緒)、絨毛などが形成され始めます。

人によってはこの時期に「着床出血」と呼ばれる少量の出血が起こる場合もあります。
子宮内膜に受精卵がもぐりこむときに内膜を溶かして侵入するのですが、このときに中の血管を壊します。これが外に漏れることで着床出血が起こります。ただし、これが起こる確率はかなり低めで、出血しない人がほとんどです。

「あれ? 何か今までと違うような…」と、わずかながら体調の変化を感じ始める頃です。
それは妊娠特有のホルモンがたくさん出るため。
頻繁にあくびが出たり、疲労やだるさを感じたり、朝起きたら気持ち悪いということも。
人によっては「風邪ではないか」と慌ててしまい、風邪薬を飲んでしまった、という話も聞きます。

普段だったらなんともない距離を歩くのに息切れしたり、頭がぼんやりと重くなったり。
このような変化から、自分が妊娠したのではないか、と気がつく人も多いです。

妊娠1か月に気を付けるべきことは?

妊娠検査薬を使っても反応が出ず、妊娠している自覚も持てない時期です。
この時期、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか?

喫煙&副流煙に注意

最も気を付けたいのが、喫煙です。
ママの喫煙は赤ちゃんの発育に影響を及ぼします。
流産や早産の発生率が高くなり、周産期死亡や前期破水のリスクが高くなります。

本人が吸わない場合でも、副流煙で同様のリスクがあるため注意が必要です。
パパにも周りで喫煙しないよう気をつけてもらいましょう。

喫煙経験のあるママでも、妊娠を機に煙草の匂いがまったく駄目になる人も多いです。
一方で、「どうしても喫煙がやめられない」というママもいます。
なんにせよ、赤ちゃんにリスクのあることなので、妊娠中はなるべく煙草の煙を吸わないように気をつけましょう。

飲酒は「胎児性アルコール症候群」を引き起こす場合も

妊娠中に気を付けたいのがお酒です。
妊娠中に飲酒をした場合、胎児性アルコール症候群の原因を作るといわれています。
胎児性アルコール症候群では、

・顔面の奇形(特徴的な顔貌)
・出生時の低体重
・身長と釣り合わない低体重などの栄養障害
・出生時の頭囲が小さく、小脳低形成
・難聴・直線歩行困難などの脳の障害
・ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害

などの症状が起こります。
飲酒の量に比例してリスクが上がるとされているため、妊娠中は飲まないようにしましょう。

ただし、飲酒したからといって必ずしも胎児性アルコール症候群になるわけではありません。
「うっかり間違えてお酒をひとくち飲んでしまいました! 妊娠を諦めた方がいいですか?」と慌てて産婦人科医に駆け込む人もいますが、依存症レベルで毎日飲んでいるならともかく、これは気にしすぎです。医師によっては「飲めなくてストレスを貯めるくらいなら、週に1度コップ1杯だけなら飲んでもいいよ」と言う人も。

なるべく飲まない。
でも飲んでも不安にならないように。

(参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-015.html

葉酸不足に注意! 妊娠前からサプリメントを

この時期にどうしても摂ってほしい栄養素が、葉酸です。
葉酸が不足すると、二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害を引き起こすとされています。

アメリカやイギリスでは、この葉酸を摂取することによって神経管閉鎖障害の発生を、10年間で10分の1にまで減少させることに成功しました。一方、日本ではこの啓蒙があまりうまくいっていないようで、神経管閉鎖障害の発生が微増傾向にあります。

厚生労働省では、妊娠前から1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することを推奨しています。
ただし、この400μgをクリアするためには、ブロッコリーなら8房、ほうれん草なら7株、グリーンアスパラなら12本と、大量の野菜が必要になります。正直、毎日摂るには難しい量ですよね。
妊娠前からサプリメントで積極的に摂るようにしましょう。ちなみに日本人の平均的な葉酸摂取量は1日250~290μgです。

(参考:http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/yousan2.htm

目に見えないところで少しずつ変化が始まっていくのが、妊娠1か月です。
そして「仕事はどうしよう?」「パートナーとの関係は?」など、これまで見ないようにしてきた色んなことに向き合わなければいけない時期でもありますね。

人によっては不安も、人によっては喜びも多い時期。少しでも心穏やかにこの時期を過ごして、これからの10か月を乗り切ってくださいね。

赤ちゃんをおなかに授かってから2歳までの1000日間は生涯の健康に深く関係していると言われています。
私たちは、この大切な1000日間を「すこやかな1000日」と呼んでいます。
お子さま一人一人の「すこやかな1000日」にお役立ていただけるよう「すこやかな1000日」コンテンツをお届けいたします。

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