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妊娠後期8~10か月
妊娠9か月 32~35週

32~35週の子宮の大きさと胎児の様子

妊婦生活もあとわずか。妊娠9か月の変化と過ごし方

妊娠生活も残り2か月。今月を乗り切ればほぼ正産期に入ります。
労働基準法では、仕事をしているママは出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から産前休業について請求すれば取得することができるとされています。産後は出産から8週間後以降に復帰が可能になります。

ただし、あくまでこれは「ギリギリまで働いて、ギリギリで復帰するなら」の例です。
ママの体調や家族や保育園などの環境要因、そして赤ちゃんの体調などで期間が変わるのが当然のことなので、無理は禁物。法律では産前産後の産休・育休期間とその後30日以内は、それを理由に労働者を解雇してはいけないという決まりにもなっています。

遠方の実家へ里帰り出産をしようと考えているママにとっては落とし穴なのですが、出産予定日を含め28日以内の方は、医師の診断書が必要になります。
遅くとも妊娠32週頃までには実家への移動を済ませておきたいものです。

32週

発育曲線をみる

  • 頭の横幅
    (BPD)
  • 大腿骨の長さ
    (FL)
  • お腹の周囲
    の長さ
    (AC)
  • 推定児体重
    (EFW)

(出典)篠塚憲男 http://www.shinozuka.com より(一部を改変)

妊娠32週の変化

赤ちゃんの身体は内臓が完成し、皮膚に張りが出て、爪も完成します。頭が骨盤内に収まり、この頃には赤ちゃんにとって子宮はだいぶ狭くなっています。そのため、赤ちゃんの動きが急に鈍くなったように感じるでしょう。ただし、蹴る強さはかなり衝撃的です。

ママのおなかはさらに大きくなり、歩くたびに肩で息をするようになります。

子宮が胃を圧迫するため胃につかえた感じがします。膀胱を圧迫されているため頻尿になりやすく、おりものも増えます。また、おなかの張りを感じやすくなるでしょう。

出産を乗り越えるためにも、座りっぱなしや横になりっぱなしは禁物です。ウォーキングをするなど、簡単な運動でいいので毎日続けておくと後々で楽になります。

入院中の家事や退院後の役割分担など、具体的な生活設計を今のうちに立てておきましょう。

33週

発育曲線をみる

  • 頭の横幅
    (BPD)
  • 大腿骨の長さ
    (FL)
  • お腹の周囲
    の長さ
    (AC)
  • 推定児体重
    (EFW)

(出典)篠塚憲男 http://www.shinozuka.com より(一部を改変)

妊娠33週の変化

赤ちゃんの顔に表情が見られるようになります。起きているときは目を開き、寝ているときは目を閉じるように。赤ちゃんの体重はここで2kgに到達します。頭の横幅は8cmほど。

ママの身体では、まれに手足がしびれたりすることもあるようです。これは、むくみや血行不良が重なっているため。辛いときは楽な姿勢で休息を取りましょう。

休息をとるとき、腰や背中が痛くてあお向けに寝るのが辛いときがあります。そんなときにオススメなのが、シムスの体位。体の左側(心臓側)を下にする形で横になるものです。ひざにクッションを当てると、からだが安定しやすくなります。

34週

発育曲線をみる

  • 頭の横幅
    (BPD)
  • 大腿骨の長さ
    (FL)
  • お腹の周囲
    の長さ
    (AC)
  • 推定児体重
    (EFW)

(出典)篠塚憲男 http://www.shinozuka.com より(一部を改変)

妊娠34週の変化

赤ちゃんの身長は40cmほどになり、全体的にふっくらしてきます。身体つきや大きさに個人差が出始める頃です。

赤ちゃんの自律神経が発達し、交感神経と副交感神経のバランスも整い、心拍や呼吸の働きも充実してきます。
出産するときに大量に出血するため、それに備えるためにママの身体では血がいつもよりたくさん作られています。なんと普段の1.5倍の量! しかし赤血球の量はそこまで増えないため、貧血や立ちくらみが起こりやすくなっています。鉄はとにかく重要なので、サプリメントなどで補いたいものです。

お仕事をしているママは、この週から産休に入ります。

35週

発育曲線をみる

  • 頭の横幅
    (BPD)
  • 大腿骨の長さ
    (FL)
  • お腹の周囲
    の長さ
    (AC)
  • 推定児体重
    (EFW)

(出典)篠塚憲男 http://www.shinozuka.com より(一部を改変)

妊娠35週の変化

子宮の大きさは「31cm」ほどになりました。
赤ちゃんの身長は45cm、頭の幅は8.5cm、体重は2,400gになります。

妊娠22週から36週までの出産は「早産」と呼ばれます。早産は全妊娠の5%ほどに起こるといわれていますが、赤ちゃんへの健康への影響は少なくなく、できる限り妊娠37週以降の正産期で産めるように病院での妊婦健診を欠かさないようにしましょう。
胎児機能不全(赤ちゃんの元気がなくなってしまう状態)にも気をつけましょう。
30分以上胎動を感じられなかったり、今までにない激しい動きを感じたら、赤ちゃんからのSOSです。すぐに病院へ連絡してください。
一方、ママの身体でも変化が起こっています。
基礎代謝が20%ほど上がり、赤ちゃんのため、そしてママ自身のために効率よくエネルギーが消費できるようになってきます。

くしゃみなどで尿漏れが起こりやすくなっているので、ナプキンなどを常備しておくと良いですよ。

赤ちゃんをおなかに授かってから2歳までの1000日間は生涯の健康に深く関係していると言われています。
私たちは、この大切な1000日間を「すこやかな1000日」と呼んでいます。
お子さま一人一人の「すこやかな1000日」にお役立ていただけるよう「すこやかな1000日」コンテンツをお届けいたします。

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