赤ちゃんとのコミュニケーションを一緒に楽しみましょう

生後4か月頃くらいから首がすわる赤ちゃんが多くなります。首がすわっているということは、自分の身体をまっすぐ保てるようになり始めているということです。首のすわりは、赤ちゃんがこれからすくすくと成長していくための基礎となるもの。首がすわってくると、背中や手足の筋肉も発達し、寝返りもできるようになっています。同時に歯も生え始めてきます。

首がすわると縦抱っこもできるようになり、赤ちゃんにとっては視界が一気に広がり、好奇心も刺激されます。感情も発達し、声を出して笑うなど自己表現がはっきりしてくるので、赤ちゃんが笑ったら一緒になって笑って、コミュニケーションを楽しみましょう。

この時期、好奇心が旺盛になった赤ちゃんは、興味を持ったものをすぐ口に入れることが多くなります。なんでも口に入れようとしてしまうので、この時期のおもちゃはできるだけ安全な素材と形のものを選んで、喉に詰まりそうな大きさのものは避けてくださいね。

また、赤ちゃんはこの時期から食欲をコントロールできるようになり、授乳や睡眠のリズムがある程度整っていきます。朝は部屋を明るくして赤ちゃんが目覚めたら声をかけ着替えをし、日中はお昼寝の時間以外は、たくさん遊んで過ごしましょう。夜は、入浴後に最後の授乳をしたら、部屋を暗くしてください。そうすることで夜にまとまって眠るようになりますよ。

赤ちゃんが、昼と夜とを区別できるようになってくるこの時期、授乳の間隔も一定のリズムを作ってあげるように意識していきましょう。生後4か月の赤ちゃんなら、授乳の回数は1日5～6回が目安。夜に眠っている赤ちゃんを起こしてまで授乳する必要はありませんよ。ミルクは4～6時間おきにあげるとよいでしょう。

ママもそろそろ運動を再開してもいい時期です。体操などをして身体を動かすと、気持ちもすっきりとリフレッシュできて、育児で緊張していた身も心もリラックスするはずです。夜の授乳がなくなり母乳が減って月経が再開するママもいます。次の妊娠を望んでいない場合は避妊が必要です。

また、この時期は「おっぱいが張らなくなったから母乳が出ていない」と思ってしまうママもいるようですが、おっぱいが張らなくなったのは母乳をつくる機能がよくなったからです。

一方で、赤ちゃんが夜にまとまって眠るようになると授乳回数が減って、母乳の出が減ってしまうこともあります。そうなると心配になると思いますが、赤ちゃんに吸ってもらう回数を増やすことが分泌量を増やす一番の方法なので、昼間の授乳回数を増やし夜間にもおっぱいを吸ってもらいましょう。 母乳量を増やすには、ママが温かい栄養のある食事と十分な水分をとり、休息をとってストレスを溜めないようにすることも大切。お風呂につかって体を温める、もし時間がないなら、足湯をするだけでも効果的ですよ。

母乳の分泌量の多いママは夜におっぱいを吸ってもらえないと、乳房が張って乳腺炎などのトラブルになるのではと心配になる人もいると思います。夜におっぱいが張っていても翌朝の授乳後にはおっぱいが軽くなり、乳房に痛みや赤みがなければ問題ありません。張りがつらい場合は、夜にも赤ちゃんに吸ってもらうか軽く搾乳するのも良いでしょう。ただし搾乳をし過ぎると、分泌量がかえって増えてしまうので気をつけてくださいね。

夜から朝にかけての授乳については、夜は10時～11時くらい頃までの間で何度か授乳して赤ちゃんを寝かしつけ、翌朝は6時～7時の間に授乳するというタイミングだと、ママも体を休めることができるのでおすすめです。